この度、第21回日本医療バランスト・スコアカード研究学会学術総会を2024年8月24日(土曜日)に神戸大学 百年記念館(神戸市灘区)におきまして、開催させていただく運びとなりました。
医療の質とコストなど多面的な業績を考慮した経営管理・意思決定が不可欠な時代において、バランスト・スコアカードが多面的な業績管理・意思決定枠組みとして期待されています。
本大会のテーマは、「DX時代の医療バランスト・スコアカード」と題しました。コロナ禍の中、一般企業ですら業務のオンライン化が進むも、「DXに近いツール」の検討はこれからの課題です。令和6年度診療報酬改定では「医療DXの推進」が推奨されており、現場では一体何をすれば良いのか模索する病院が多い状況です。
大会プログラムでは、HITO病院の病院DX実践例やAWSにおける医療DXにおけるクラウド活用についてのご紹介を予定しています。午後は、今後も続く病院再編の具体的事例として、川西市立総合医療センター、桑名市総合医療センターをご紹介いただきます。
新たなキーワードである「DX」が、これまでのBSCの財務、患者、プロセス、学習と成長の4つの視点にどのように活かせるかを議論し、医療をめぐる現場にどのような影響を与えるかについて深く掘り下げていきたいと考えています。
また、一般演題では、海外からの演者も含む、バランススコアカードの実践を担う多くの会員や関係者の皆様にご発表いただき、研究交流会を通じて活発な討議と交流を促したいと思っています。豊かな熱気が溢れる学術集会となることを期待しています。
是非、この機会に、神戸に足をお運びいただき、学会とともに時代の変化の波に耐えて歴史を育んできた、神戸の街や文化を満喫いただければと思います。多くの方々のご参加を心よりお待ちいたしております。
2024年6月吉日
第21回日本医療バランスト・スコアカード研究学会学術総会
大会長 宇田 淳
(滋慶医療科学大学大学院 教授)